5月8日
もう少しで、ジャガイモが切れる。買いにいかなければと思うが、いつも忘れてしまう。その癖、毎度ビールだけは忘れないから、俺もたいしたものだと思う。
こうして日記で毎日ジャガイモ、ジャガイモかいてればそのうち覚えるだろう。

5月9日
げ、やっちまった。やっぱりまたジャガイモを買い忘れた。日記見て思い出すってなんだよ。つーか、それ以前に俺が帰る頃にはスーパーが開いてないのが問題だ。アメリカみたいに、料理にせずにピザか出前だけとって生活するのもありだが、それは俺のプライドが許さない。
そろそろ、植え替えの季節だから、肥糧も新しくかわなければ。

5月11日
昨日の記憶がない。死にたい。ジャガイモは買った。

5月12日
プロイセンからフットサルをやらないかというメールが来たので、参加することにした。日本も誘ったら遠慮していたが、年をきにするなら運動はした方がいいと思うんだが。 とりあえず、久々にサッカーボールを出してリフティング位やっておくべきか。

5月13日
庭の花がいくつか蕾をつけた。
フランスちも昔は庭が綺麗だったのに、すっかりパリのやたら家賃の高いアパートで自堕落に生活してやがる。もったいない。
アメリカんちの庭も、前はそれなりによかったな。
日本みたいな庭も憧れるが、こっちでは多分できない。


中略


9月1日
耳鳴りがする。酒の飲み過ぎかもしれない。
明日で土の入れ替えが終わる。


9月2日
本の印刷がずれているみたいだ。文字がかぶっているような感覚がする。
アメリカがまた日本に迷惑をかけたので(リトアニア見習えよあの馬鹿)紅茶を送ったら喜ばれた。本当はスコーンを……やめておこう、凹むから。

9月3日
よくわからないが、アメリカが凹んでいる。
彼は、以外にも知性で自分を救おうとしている。すなわち、珍しく本を読み漁っているらしい。 それも分裂症の少女の手記やら、私は鬱依存症の女やら、フロイトやら、The Goalやら、手当たりしだいだ。たまに、ビジネス書や自己啓発本は、一種脅迫的な精神論になっていておもしろい。
そこにフランスがおもしろがって、またドイツがまじめに、ついでにロシアはおとしめる気満々で、いろんな本を送ったようだ。――そのうちあいつ飽きて多分よまねぇぞ。 とりあえず、また変な方向にめざめなきゃいいが。

9月4日
地面にたっているのだが、立っている感覚がよくわからない。小指を動かそうと思えば、動かせるが、本当に動いている意識がしない。

9月5日
昔の夢を見る。眠れないのか、眠っているのかよく分からない。寝る時間はかわらない
。 が、ただ何度も目が覚める。
ただ、昔の夢の割に、色もあるのにも関わらず感慨がわかない。
まぁ、ストレスがたまるよりはいいことだと思う。
ただ、やっぱりフランスは殴りたい。
ロシアは殴るも何もまず出来る限り会いたくもない。
アメリカは……そういえばあいつまだ凹んでいるらしい。好きな子にふられたんだと。 まぁ、大切なことだよな。それは。


中略


9 月10日 俺の前に、だれも立つな。